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事例31. 後の事なんてどうでもいい!
半年後に定年退職を控えた担当者の言葉。
↓ NEW 2026/02/10追加。
事例32. 1/1スケールのプラモデル制作の様!?
某製造工場の設備新設。
事例33. 亭主関白。
業者を集めた完成パーティーでの事。
事例34. 飲み代は割り勘。
某会社の担当者と一席設けた時の事。
事例35. 放射性物質に効果はある?
2011.3.11の地震・津波と福島原発事故後のお問い合わせ。
某企業の某担当者の言葉が印象的だったので強く記憶に残っています。
某財閥の系列企業が、とある乗り物の開発・製造・販売で総額1兆円を超えると言われた超大型プロジェクト(名前は伏せます)を進めていましたが、結局このプロジェクトは外国での認可取得の問題や納期の度重なる延期などの理由で中止となりました。
当社には代理店経由で排気対策「某工場の塗装工程で排出される塗装排気(有機溶剤・VOC)の処理問題」についてお問い合わせを頂きました。会社を訪問したら工場の中を案内されたので臭気発生現場やその周囲を見ると、某乗り物(完成品は1個当たり数十億!)のパーツや自衛隊向け(こちらも完成品は1台100億超え!)の製品など(詳細は伏せます)を製作していました。部外者が見学して良いのだろうか?とも思いましたが、ご相談の内容は部品の塗装臭気の脱臭であり機密事項には該当する事は無いらしく、「見てはいけない、近づいてはいけない、写真の撮影も禁止!」などと注意をされる事はありませんでした。
この会社の担当者が打ち合わせの最中に話した衝撃的な言葉をご紹介します。
お問合せを受けてから、現地訪問、製品の説明、そして脱臭実験&臭気測定をご提案(先の事例30でもご紹介しましたが、この時点で費用が掛かる事を嫌って先に進まない事が多いです)、そして現地に実験機を持ち込み「脱臭実験&臭気測定を実行!」してデータを確認、実験で得たデータを基礎として設計原案と御見積の提示、をしました。
この件では他社の燃焼式脱臭装置との競合になりましたので、セラミックス脱臭装置の特長(超寿命性能、低ランニングコスト)などの特長について改めて一通りご説明して、「初期費用が多少高くても”セラミックスは燃料代が不要!”なのでランニングコストが非常に低くなりますから、長い目で見ればセラミックス脱臭装置を採用すると大幅に経費が削減できます」と述べました。簡単に図で表すと下の表の様になります。
燃焼式及びセラミックス触媒、総費用比較(概略)
担当者は「どちらも初期費用はあまり変わらないね?」と発言していました。仮に、初期費用(設備導入費用)は燃焼式がセラミックス触媒の半額と仮定すると、
燃焼式:50
セラミックス触媒:100
「あまり変わらない」と言うからには両者の金額差はもっと小さいと考えられますが、解りやすくするために切りのいい数字として燃焼式はセラミックス触媒の半額と仮定しました。
設備導入後には稼働に伴う維持経費(燃料代、電気代、水道代、等々)も必要です。
燃焼式:100/年
セラミックス触媒:10/年
と仮定して表を作成しました。燃焼式は大量の燃料を消費するのに対して、セラミックスの維持経費は基本的に送風機の電気代だけなので「大量の燃料=コストを必要とする燃焼式」に比べると10でも高いと考えますが、切りのいい数字で仮に10とします。
初期費用は燃焼式の方が安い→初期費用で選べば燃焼式、維持経費は逆にセラミックス脱臭方式の方が安い→維持費用で選べばセラミックス、1勝1敗? 1長1短? どちらが良いか?どうすべきか?
初期費用+維持費用=「総費用」で判断しましょう!
グラフを見れば明らかな様に、設備導入から1年後経たずに燃焼式の総費用がセラミックス触媒を追い越します。逆に考えると、「セラミックス脱臭方式ならば1年以内に元が取れる!」という事になります。その後も両者の総費用の差は広がる一方!=セラミックス触媒の費用節約効果が年々増大する!
*(計算は解りやすさを優先して簡略化しています)。
10年使用後の初期費用+維持経費=総費用は、
燃焼式:1.050=初期費用50 + 維持経費1,000(=100/年×10年)
セラミックス触媒:200=初期費用100 + 維持経費100(=10/年×10年)
と圧倒的な差になります。
セラミックス触媒は長寿命で燃料も不要であり維持経費が安くなるのですが、燃焼式も同様と勘違いしていたのでしょうか?さすがにそれは無いでしょう。
セラミックスの能力が低く追加や交換が必要になると考えたのでしょうか? 事前に脱臭実験&臭気測定を行い脱臭効果も確認し、そのデータを基礎として設備設計&御見積をしているのでまず問題は無いと思えるのですが?担当者の回答は「初期費用が高いのが気になる」、と言う物でした。
(以前は「初期費用はあまり変わらないね?」と言っていたのに?) 「初期費用に大きな差はありませんし、燃焼式は稼働を開始すると燃料を消費します。燃焼式は燃料代≒維持費用が高くなるのですぐに総費用はセラミックスよりも高くなる=セラミックスの方が割安!になりますよ、導入後の維持経費や総費用の高さは気にならないのですか?」と述べると、担当者の返答は、
「私は半年後に定年退職するんだ、だから、
辞めた後の事なんてどうでもいい! 関係ない!」
というものでした。
財閥系の企業で定年まで勤める人でもこんなものなのか? 財閥でも社員からは愛社精神が失われてしまったようです。目先の安さで判断して後にツケを回すようなやり方は如何なものか?「立つ鳥跡を濁さず」ではなく「後ろ足で砂をかける」ような事を平然と行うとは・・・。
この件に限らず中期・長期的な視野を欠いて短期的な損得で判断する、目先の利益に飛び付いて後に高いツケを支払う、という人や会社を少なからず見てきました。特に環境対策の様な利益に直結しない分野ではそのような事例が多いと言わざるを得ません。しかし、ここまできっぱりと、はっきりと、断言した人は他に知りません。まもなく退社・引退する人に長期的な視点での判断や責任感を求める事は難しいという事でしょうか?
似たような例が「事例17、俺に〇億よこせ!」でもありました。
今ここを読んでいる経営者の貴方、もしかするとあなたの会社でも似たような事例がある?かもしれません。重要事を判断する時の参考になれば幸いです。
某工場の移転・新設に伴う脱臭装置の導入の件です。
客先の担当者様(新工場完成の暁には初代工場長に就任する予定)から当社へ直接お問い合わせをいただき、その後の交渉を経てセラミックス脱臭装置の導入が決まりました。
既に工場の図面はご提示頂きましたが、実際に建設中の工場を視察して、脱臭装置の設置予定場所と排気の発生源である塗装ブースの位置関係や距離を確認しました。脱臭装置(横長タイプ)を設置するには少々設置空間の長さが足りないのでは? このままでは設置空間からはみ出す恐れあり?!
横長タイプでは全長が長すぎて設置場所からはみ出すので不可! 長さを短縮しなければ!→形状の変更が必要、設置空間の前後左右はもう余裕が無い!どうしよう? しかし建屋は天井が高く上方向に広い空間が開いている、ならば上に拡張しよう! 2つに折り曲げて2階建てにすれば長さを短縮できる! という事になり設備設計の新案を作成しました。
これで脱臭装置が設置空間に収まる! 後は脱臭装置に付属する諸々の付帯設備についても考慮して設置空間に収まるように寸法や形状を決定します。脱臭装置が2階建てなので2階部分のメンテナンス用に歩廊を設置して昇降用にモンキーステップも設置、等々の細部にわたって検討して設計原案を作成します。
その後はチャンバーやダクトの制作を鉄工所に依頼します、出来上がれば工場に搬入し各パーツを組み合わせて設置します。臭気発生源である塗装ブースとの間の排気ダクト接続、脱臭処理後の処理排気ダクトは壁を突き破って外に、そして屋根上までダクトを誘導して排気吹き出し口設置、等々を行い徐々に脱臭設備全体の形が出来あがって行きます。
更に脱臭装置内部にセラミックスを充填、ブロワーを設置、メンテナンス歩廊を設置、脱臭装置全体を塗装する、電気配線工事を行う、日を追って工事が進捗し一歩ずつ完成に近づきます。自分が設備設計したものが徐々に形になるのは何とも言えない達成感が有ります。
やっている事はプラモデルの制作の様だと感じました。子供の頃にプラモデルを作った事のある方ならばおわかりいただけるでしょう。脱臭設備とは大きさや形こそ違えどもやる事(組み立て、塗装、細部仕上げ、等々・・・)は同じように感じました。
具体的な作業内容は「設置実例:セラマジック+UFOシリーズ-04」をご覧下さい。
貴方はプラモデルを作った事が有りますか? 最初に作ったプラモデルは何でしょうか? ちなみに私は〇動〇士〇ン〇ム(超有名ロボットアニメ)の〇サ〇(ロボットではなく軍艦)でした。
前項でご紹介した新工場の脱臭設備納入案件も無事に設備一式が完成し、脱臭セラミックスを充填、その後の試運転と調整も問題なく終了し、正式に設備の引き渡し!となりました。その直後に新工場全体も予定通りに完成! 工場側の責任者(初代工場長に就任予定)が工事に関係した業者一同の労をねぎらう為に新工場完成パーティーを開き、我が社も招待して頂きました。
脱臭装置(チャンバー)の製造・取り付けは当社の施工ではなく専門の鉄工所に依頼しました。当社で作成した設計図面通りに製作して頂き、工場への搬入・組立・設置、脱臭装置に付帯する設備についても一通り制作・設置して頂きました。
完成パーティーに我が社と共に鉄工所の社長(以下社長)も招待され参加しました。当日、我が社は会場の某ホテルへ車で向かいました。鉄工所の社長やその他の業者も集まっていました。初代工場長をはじめとする関係者の挨拶も一通り終わりその後は飲食・雑談となりました。
私 :社長、こんばんは。今までありがとうございました、おかげさまで完成にこぎつけました。
ところで、社長は今日は電車で来たのですか?
社長:いや。今日は車で来た。
私 :え? 車なら酒を飲んだら運転出来ないでしょう?「飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!」と言
いますから。 運転代行を頼むのですか?
社長:いや、運転手居るから大丈夫。
私 :運転手?
社長:いや、うちの妻だよ。
私 :奥さんもご一緒ですか、どこにいるんですか?
社長:車で待ってる。
私 :!(絶句)
亭主関白とはこういう人の事を言うのだなあと思いました。
某政令指定都市の某工業団地内にある某企業の工場に設置した脱臭装置が導入・設置後満10年を経過しました。10年経過という大きな節目に脱臭設備とセラミックスの清掃を行う事になりました。(この現場では10年間清掃を実施しなかったようです。「何事もない限り清掃やメンテナンスはしない、何かが発生してから点検する」という事はこの現場に限らずよくある事です。)
脱臭設備の導入以来10年間、特に異常や故障もなく、そしてセラミックスの交換もなく稼働し続けて来ました。さすがに10年も経過すると脱臭装置内部及びセラミックスの汚染(ヤニ成分の付着)がかなり進行していました。セラミックスは取り出して清掃し汚染をできる限り除去してから継続使用する事となりました。ちなみにブロワー(送風機)はヤニによる内部の汚染が酷く導入後9年で交換する事になったそうです。セラミックスを交換すると高くなるので清掃してセラミックスの限界まで使用を継続するという方針です。
「汚染を完全に除去する事は出来ないので導入初期に比べると脱臭能力が低下する事は不可避ですから臭気規制をクリアー出来ないかもしれませんよ? それでも良いのでしょうか?」と尋ねたら「出口での臭気濃度・指数は導入初期よりも上昇している(セラミックスが汚染された悪影響で脱臭能力が低下している)が、自治体の臭気規制値が緩和されたのでまだセラミックスを交換しなくても大丈夫? と判断しました」との回答でした。
当日の夜に客先の担当者と飲みに行くのはよくある事ですが、冒頭に割り勘にしましょうと主張されました。なんでも「出入りの業者との癒着を防ぐ為に接待は禁止! ワリカン!」と上から命令されているそうです。近頃はそのような会社も増えているようです。
話を聞くと、社長が交代して親会社から新社長がやって来たとの事でした。下請けに厳しい某企業出身の人間だそうで・・・。
確かに癒着は会社にとって不利益をもたらす事が多々あります。「事例17:俺に〇億よこせ!」のような例もありますから出来る限り癒着は無くしたいと考えるのも無理はありません。金銭的な損失だけならまだしも、技術等が流出すると会社の存亡にかかわる事態に発展する事もありえますから神経質にならざるを得ないのかもしれません。
スパイがある企業の情報を引き出そうとする時にはまずターゲットを選定します。秘密情報にアクセスできる人の中で、借金のある人、ギャンブルにはまっている人、金遣いの荒い人、等々・・・を探します。そしてターゲットに近づく時は初対面の席でいきなり札束を取出しほっぺたを叩いて情報を教えろ!とは言いません。最初は偶然を装い町で出会い喫茶店で談話して少額のお茶代を出す、次は酒場でまた偶然出会ったふりをして話しかけ飲み代をおごったり車代を出す、という事を繰り返して少しずつ関係を深めるそうです。そうして相手側のおごりに対する心理的抵抗を徐々に麻痺させて、提供する金額を次第に増やしていき、その内に社内の小さな事柄について情報を聞き出すそうです。聞き出したらお礼と称して金銭を握らせると後はもう一蓮托生?共犯?とも言うべき関係になってしまいますので関係を断ち切ることは難しいようです。そうして蟻地獄に引きずり込まれる様に深みにはまり抜け出せなくなったら肝心の秘密情報を聞き出すそうです。某国に赴任していた日本の外交官がこのような罠にはめられて悩んだ末に自〇した例もあるそうです。
この会社の方針はそのような事を未然に防ぐ意味もあるのでしょう。この会社の製品は世界シェア1位だそうですから神経質になるのも納得できます。