初期費用+維持費用=総費用についての解説、1~3年の短期使用の場合。

         セラミックスによる経費節約例。
        「3.総費用=トータルコスト、その1」
       1~3年間の短期使用。

 脱臭費用を比較する為には、「イニシャルコスト(初期費用)」+「ランニングコスト(維持費用)」の合計 =「トータルコスト(総費用)」を計算する必要が有ります。

 初期費用が安くても維持費用が高ければ総費用は高くなります(活性炭の場合)。逆に初期費用が高くても維持費用が安ければ総費用は安くなります(セラミックスの場合)。

 「そのような一般論はいいから、具体的に、どちらが安上がりなのか? どのくらい金額に差が出るのか? それが知りたい!」とお考えでしょう。予算は重要な、最重要と言っても良い事柄です。脱臭能力が同じなら安い方を選択するのが当然です。

 トータルコスト=総費用は使用年数により変わりますので、使用年数に応じて「1~3年間の短期使用」、「4~8年間の中期使用」、「9年以上の長期使用」の3つに分けて考慮します。

 

3-1. 短期(1~3年間)使用時の総費用=トータルコスト。

 最終的な判断基準となるトータルコストを計算してみましょう。

 まずは導入1年目を計算します。  

「1年間使用」した場合の総費用。

 最終的な判断基準となるトータルコストを計算してみましょう。

 まずは1年間使用する場合から始めます。

 「1年間のトータルコスト=導入1年目の初期費用」なので、初期費用の比較グラフを再掲載します。 

 最初の1年間の総費用は、

          脱臭剤  収納容器&付帯設備   電気代等  合計(1年目の総費用)

セラミックス:   5,000万円               2,000万円    100万円    7,100万円

 活性炭  :      4,000万円       2,000万円    100万円         6,100万円

 この様に”1年間の使用では”活性炭の方が安くなります。

 しかし、2年目以降はランニングコストが加算されます。既に見たようにランニングコストには圧倒的な差がありました。

 1年+更に1年使用を継続=2年使用すると総費用はどうなるでしょう?  

「2年間使用」した場合の総費用。

 次は2年間使用した場合の総費用を計算します。

 「1年目の総費用+2年目の維持費用=2年間の総費用」となります。グラフで表すと以下の様になります

 2年間使用での総費用は、

        1年目の総費用  2年目の維持費用  合計(2年間の総費用)

セラミックス:   7,100万円                 100万円          7,200万円

 活性炭  :      6,100万円      4,100万円          10,200万円

 2年で早くも逆転! セラミックスの総費用が活性炭よりも安くなりました。

 

 その理由は何と言っても「セラミックスの触媒効果による超寿命性能」により、「脱臭剤の交換費用≒維持費用を劇的に節約出来ている!」事に有ります。

 この結果から「セラミックス脱臭装置を2年間無交換で使用すれば採算がとれる=活性炭と同程度かそれ以下の予算になる」という事が明らかになりました。

 以後も脱臭装置を使用する毎に、年々節約効果が積み上げられていきます。

「3年間使用」した場合の総費用。

 2年間の使用では1年の使用時とは結果が逆転してセラミックスの総費用が活性炭の総費用よりも安くなりました。その後も使用を継続すると毎年節約額が増大して総費用の差も大きくなります。

 3年間使用ではどうなるかを計算します。 

 3年間使用での総費用は、

        2年間の総費用  3年目の維持費用  合計(3年間の総費用)

セラミックス:   7,200万円                 100万円           7,300万円

 活性炭  :    10,200万円      4,100万円           14,300万円

 この様に3年目も引き続き維持費用の節約効果が上積みされます。

 3年間での総費用を比較すると2倍近い差が開きました。

「3年間使用するならセラミックスは活性炭の約半額で対策出来る!」

という事を意味します。言葉を換えると、

「3年間使用すれは余裕で元が取れて、十分な節約効果も確保できる!」 

という事になります。どちらを選ぶべきかはもはや考えるまでもありません。

 

 汚染や破損などでセラミックスを交換する必要が無い限りは4年目以降も同様に維持経費の節約効果が積み上がり、差はますます広がります。 

「1~3年間の短期使用」での総費用の評価。

 上記の結果をまとめると、

  ・1年以下の使用:活性炭が安い=有利、セラミックスは高い=不利。

  ・2年間使用:ほぼ同額~セラミックスの方がやや有利となる。

  ・3年間使用:セラミックスは活性炭の半額!セラミックスの節約効果がよりはっきりと表れる。

 という結果になりました。

 

 結果としては、

「1年以内の使用ならば活性炭の方が安い」、 

2年以上使用するならばセラミックスの方が安い!」、

、という事になります。

 

 「セラミックスの寿命が2年あれば採算がとれる(=活性炭と同程度の予算に収まる)」、「2年以上使用すれば節約効果が発生する!」 ので「セラミックスの方がお得!」と言えます。

 

 過去には、脱臭装置の設置予定現場で実際に排出される臭気を対象として『本採用時と同じ条件で』脱臭実験を2年以上続け、「本採用時と同じ条件で実験(耐久試験)して2年間無交換で使用できた! セラミックスの超寿命性能を確認できた! これでセラミックスを採用しても間違いなく元を回収できる! セラミックスを導入しても損をする事は無い! 3年目以降も使用を継続すれば費用を節約できるしその可能性は大いにある!」と判断していただいてセラミックス脱臭装置を導入! 更に1か所追加導入! して頂いた例もあります。

  

 これは一例ですので、あなたの現場ではどのような結果が出るか? それは脱臭実験の結果や複数の脱臭設備業者の間で見積を比較してみないと分からない事です。

 セラミックスの超寿命性能はたったの3年で終わりはしません、まだまだ続きます! この超寿命性能を生かして更に使用を継続したらどうなるか? について次のページでご説明します。

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