このページでは9~17年間の長期使用の場合を想定して計算します。17年という半端な数字なのは何故か?と言いますと、この計算のモデルになった現場での使用期間が現時点(2023年)で17年間(その間もちろんセラミックスは無交換)だからです。自社に都合の良い条件で計算して空理空論を振りかざすのではなく、「現実の導入実例と使用実績に則り計算」しています。
あくまでも机上の空論ではなく”現実”を語ります。
使用条件によりセラミックスの汚染や寿命は変化しますが、20年以上無交換で使用を継続している所もあります。
長期使用の事例として、10年、15年、17年使用した時の総費用を計算します。
10年使用すると以下のような結果になります。10年という切りのいい数字なので1年当たりの平均費用なども計算しやすいです(総費用からゼロを1つ取るだけ)。
10年間使用での総費用は、
8年間の総費用 9,10年目の維持費用 合計(8年間の総費用)
セラミックス: 7,800万円 200万円 8,000万円
活性炭 : 34,800万円 8,200万円 43,000万円
10年間の使用では、セラミックスの総費用は活性炭の1/5以下!
総額で約3.5億円の節約! 1年平均で約3千5百万円の節約が出来る!
以上の様な結果になります
10年という切りのいい数字で1つの節目として、脱臭設備やセラミックスの点検・見直し、あるいはセラミックスの清掃作業を実施するお客様もいらっしゃいます。
現場によってはセラミックスや設備の汚染が進む事もあり、そのような場合には10年という節目に当たりセラミックスの点検・清掃(場合によっては交換も)を実施する事をお勧めします。汚染状況によりセラミックスの性能や寿命が変化します(汚れが酷くなると寿命が短縮します)ので、2回/年の点検(そして必要時には清掃)を推奨します。
使用条件によっては10年を超えるとセラミックスに汚れが蓄積されてきます。そうなるとセラミックスの交換や設備の更新を考える時期ですが、この事例では比較的汚染が少なく更に使用を続けました。
15年間使用した場合の総費用を計算します。
15年間使用での総費用は、
10年間の総費用 11~15年目の維持費用 合計(15年間の総費用)
セラミックス: 8,000万円 500万円 8,500万円
活性炭 : 43,000万円 20,500万円 63,500万円
セラミックスの導入先では10年程度で汚れが目立ち交換が必要となる所と、特に目立つ汚れも無く更に使用を継続出来る所に分かれます。今回のモデルケースでは後者でした。
最後に、17年間無交換連続使用での総費用を計算します。
今回のモデルとなった工場は今でも(2023年現在、17年連続無交換使用中)稼働を継続しており、今後も使用を続けて節約効果がさらに増して節約費用も増大するでしょう。
区切りとして20年経過時の計算を表示しようかとも考えました(導入から20年経過時点で「設備の大改修=セラミックス・脱臭設備本体・付帯設備・等々・・・、これらの全交換・総入れ替え」を行った事例もあります)。しかし、この事例ではまだ17年しか使用していません。今後の使用についてはまだ不確定な未来の事になるので言及せず、”現実に則り” 17年使用時の総費用を計算いたします。
17年間使用での総費用は、
15年間の総費用 16,17年目の維持費用 合計(17年間の総費用)
セラミックス: 8,500万円 200万円 8,700万円
活性炭 : 63,500万円 8,200万円 71,700万円
セラミックス脱臭装置を17年使用した結果として、
総 費 用:6.3億円の節約!
1年平均値:6.3億円 / 17年 = 3,700万円/年の節約!
を実現しました。!
この様に17年連続無交換の使用で圧倒的な大差が発生します。セラミックスによる節約効果を17年分合計するとこれだけの結果となりました。
セラミックス脱臭装置を導入すれば、このような圧倒的な経費の節約をもたらします!
逆に考えると「活性炭を導入していたらこの節約分だけ支出が増えていた!」という事を意味します。
*この計算は交換用活性炭の値上がりを考慮していません!
値上がりの影響についてはこの後の「5.計算外の内容」で記します。
以上の様にセラミックスの絶大な節約効果を計算してご説明しました。17年間の使用に伴い年々増大していく節約額が予想以上の金額で驚いた方も多くいらっしゃることでしょう。
これは机上の空論ではなく”現実の出来事”です。
ここまで読み進めて頂いて「これまでの計算は本当に正しいのか?」そう考える方もいらっしゃるでしょう。
活性炭脱臭設備の金額は推定ですが客側の申告値や活性炭販売業者の価格に基づいていますので現実と大きな差はないものと考えています。
私は、計算は完璧で1円の狂いも無いというつもりはありませんし、実際にこれまでの計算と現実の間にはある程度のずれはあるものと考えています。しかし、ある程度のずれがあったとしても、1割や2割くらい活性炭が安かったとしてもセラミックスの圧倒的な節約効果にどれだけの影響を及ぼすでしょうか? 活性炭をどれだけ安く見積もればセラミックスの価格優位性と節約効果を上回る事が出来るでしょうか?
計算に多少の違いがあってもセラミックスの優位は動かない!
セラミックスの価格を1ケタ高く設定するか、活性炭の価格を1ケタ安く設定しない限りセラミックスの優位を覆す事は出来ません。現実的には活性炭を1ケタ安く仕入れる事はまず不可能でしょう(セラミックスを値上げする事は可能ですが・・・)。
ここまでご覧いただいて、「こんな話は鵜呑みにできない、メーカーのほら話に決まってる!」と言って笑い飛ばす方もいらっしゃるでしょう。
では、発想を逆転して考えてみましょう。
「もしもセラミックスを却下して活性炭を採用していたら」どうなっていたか?
・費用の高騰 :総費用が数倍に暴騰! 莫大な脱臭対策費用を支出する事になる!
・節約効果はゼロ:セラミックスで節約できた”はず”の費用は活性炭の交換費用として消える!
・損失の増加 :費用の増加は支出の増加! 支出の増加は損失の増加!!!
=会社は億単位の損失を計上!
という事態が発生した事でしょう。
それにもかかわらず、なぜ活性炭を採用するのでしょう?
「セラミックス脱臭製品の存在を知らなかった」とか、「セールスマンの話は鵜呑みにできない」とか、「都合がよすぎて胡散臭い」、あるいは「活性炭の方が実績があり信頼できる」という理由を挙げるかもしれません。
それはそれである程度の説得力が有りますが、毎年多額の維持費用を支出し続け散れば、そして費用が更に高騰すれば「脱臭経費の負担が大きいので経費節約したい! もっといい物(安い物)は無いか?」と考えるのが普通であり、その為には固定概念や過去の慣習にとらわれずにあらゆる可能性を検討すべきでしょう。
各種工場だけではなく「”活性炭の販売店”から当社にお問い合わせが来た」事例もあります。「ユーザーに『活性炭は高いからほかにもっといい物を探して紹介してくれ』と言われて調べたら当社のセラミックスを見つけた」そうです。
・知らなかった。
→ 無知は誇るべき事ではありません。脱臭や経費節約に対してもっと関心を持ち、脱臭につい
て詳しく調査し、更に知見を深めるべきでしょう。
・話を鵜呑みにできない、胡散臭い。
→ 脱臭実験と臭気測定で効果を確認する事ではっきりします。
実験と測定=「明白な事実」で疑惑と不安を払拭!
・活性炭の方が実績がある。
→ 設備導入後の維持費用及び総費用の高さについても同様です。
稀にですが、「過去にセラミックスを導入していたが他の脱臭方式に切り替えてしまった」という場合もあります。
そのような場合には ”あえて” 金のかかる(無駄金を支出する)脱臭方式を選択した事になります。誤った判断により会社に損失を与えたとみなされる事もあるでしょう。「正しい選択=セラミックスを採用する事で億単位の節約が出来る!」という事は、裏を返すと「選択を誤る=セラミックスを不採用として他の脱臭方式を採用」する事で億単位の経費増大=億単位の損失!を会社に与えてしまう! という事になります。とてもではないが笑って済ませる事は出来ませんし、”あえて”セラミックスを選択しなかったならば「知らなかったから私は悪くない」では済まされず「セラミックスの経費節約効果を知っていながら”故意に”会社に損失を与えた」と解釈されるかもしれません。そうなると会社側が責任者に対して左遷・降格・賠償請求等の措置をとる事もありえます。
「経費節約」と「利益増大」の為にセラミックス脱臭装置を是非ご検討ください。
以上の計算をご覧になっても、当社のセラミックス触媒脱臭製品を知らない方はこう考える事でしょう。
・「計算は理解できたが、本当に17年の長期間にわたり無交換で使用できたの?」
・「これは最も寿命の長い例であり平均寿命はもっと短いのでは?」
・「17年無交換で使用できるというのはセールストークだろう? 話半分と割り引くと8年、
更に半分とすると4年で交換だ、その時に計算はどう変化する?」
・「 寿命が想定より短かったら活性炭よりもかえって高くつく事もあるのでは?」
という様な疑問が生じる事でしょう。
次のページでは「もしもセラミックスの寿命が短かったら計算はどう変化するか」について考慮します。