セラミックス触媒で脱臭可能な悪臭成分の例を掲示します。記載した成分は一例であり、この他にも様々な臭気成分に対応・脱臭が可能です。

ppm濃度規制と臭気指数規制について。

悪臭防止法・条例における2つの測定方法。

 悪臭防止法・条例では2種の規制「ppm濃度規制」及び「臭気指数規制」が存在して、どちらか一方が適用されます。この2つの規制の測定方法及び問題点についてご説明します。

ppm濃度規制について。

ppm濃度規制と測定方法。

 ppm濃度の測定には様々な方法がありますが、大別して「簡易的な測定機器を用いてその場で測定する方法」と「臭気サンプルを採取して分析機関で測定する方法」があります。

 その場で測定 :「ガス検知菅」又は「ハンディ測定器」等々・・・。

 分析機関で測定:「ガスクロ」、「ガスマス(GC/MS)」等々・・・。

 

その場での測定と分析機関での測定の違いを表にまとめます。

  その場で測定(簡易測定) 分析機関で測定(詳細測定)
方法 〇 排出口等で測定。

△ 臭気サンプルを採取して分析機関に送付。

採取

〇 臭気採取機器は不要。

△ 自分で実施。

× 臭気採取機器が別途必要。

△ 測定機関に出張採取の依頼も可能。

実行 △ 機器の取り扱いを理解する必要あり。 〇 臭気サンプル採取と送付のみ。
速さ ◎ その場で結果が出る。 × 測定結果が出るまで数日~数週間待ち。

費用

〇 安上がり。

◎ 検体数が増えても費用は変わらず(測定器)

× 高価。

× 測定サンプル数に比例して費用が上昇。

正確さ △ 機器や臭気成分等の条件により変動。 ◎ 正確。
客観性 × 自社測定の信頼度は??? ◎ 中立な第3者なので客観性・信頼性が高い。
対規制

△ 正確性と信頼性に疑問があり通用しない?

◎ 確かな測定データとして通用する。

 この様に簡易測定及び詳細測定の両者に長所と短所がありますので、それを理解した上で目的により使い分ける事をお勧めします。

 例) 簡易測定:社内での評価、自主対策、等々の内部資料として活用。

    詳細測定:役所への報告、公表資料、等々の対外的なデータとして活用。

ppm濃度規制の問題点。

 ppm規制の問題は「規制物質が少ない事!」に尽きます。

 22種類の規制臭気物質が排出されていなくても規制”外”臭気物質が排出されていれば排気からは臭いを感じます。逆に考えると、規制”外”臭気物質が排出されている=臭気が存在する=臭い!(苦情発生!)という状況でも22種の規制物質が規制値以下ならば規制をクリアー出来ている事になります。

 ・規制をクリアーしているのに臭気問題が解決できない?                    ・臭気問題が存在するのに規制値をクリアーしている?

 「規制値クリアー=臭気問題解決」となるはずなのですが、このような不可思議な事態が発生する事もある! = 法規制の効果に疑問がある!?

 要するに、規制物質の種類が少ない=規制外物質が多すぎる=規制外物質は野放し! これがppm規制の最大の問題です! 「ならば規制物質を増やせばよいだろう」という考え方もありますが、臭気物質は数十万種存在しているので測定物質が増えると手間と費用の面から非現実的であり、ましてや全手の臭気物質を測定する事は実質的に不可能! 何か良い方法はないか? 

臭気指数規制について。

新たな測定方法 ”臭気指数測定”。

 ”臭気指数測定”は個別物質の濃度を測定するppm濃度規制の問題点を解決すべく新たに考案された「臭気全体の総合的な臭気の強さで判断する」という新しい考え方による測定方法です。

 臭気指数測定法は別名「官能法」、「3点比較式臭い袋法」とも申します。

 臭気指数測定はppm測定とは異なりその場での測定が出来ません。臭気サンプルを採取して測定機関に送付してから測定する事になります。

 この測定方法により対象臭気の臭いの強さを数値化出来る様になりました。

 「官能法=人間の鼻で嗅ぐ測定方法」です。機械による測定とは異なり人間の鼻で確認するという意味です。そう聞いて「人間の感覚には個人差があるのではないか?」、「この測定法は信頼できるのだろうか?」とご心配の貴方、心配は無用です! 個人差や誤差の影響を最小限にする為の対策が盛り込まれています。 

臭気指数の測定方法。

・6人の試験者が実施。                                    → 少人数では個人差≒誤差が大きくなるのでそれを防ぐ為です。ちなみに、人数を5人以下に減   らすと誤差が大きくなり、7人以上に増やしても誤差が縮小しないので、6人と決まりました。 

・老若男女から偏りなく選ぶ。                                 → 6人の試験者に性別や年齢の偏りが無い様に選びます。性差や年齢差を縮小する為です。一般   的には男性より女性の方が、老人より若者の方が、嗅覚が鋭いと言われています。

・3つの袋を順に嗅いで対象臭気の入った袋を当てる。                      → 3つの袋を用意して2つは無臭、残りの1つは対象臭気を無臭の臭気で薄めたものを入れます。    試験者は3つの袋の臭いを嗅ぎ、どれに対象臭気が含まれているかを当てます。         *3つの袋の中の臭いを比較する事から「3点比較式臭い袋法」とも呼ばれています。

・測定を続ける。                                       → 「間違えた人」と「解らなかった人」はその場で測定終了、正解者だけで測定を続行します。     正解する毎に無臭の臭気での希釈倍率を高める=臭いを薄くします。希釈倍率は10→30→100 →300→1,000→3,000→10,000・・・、となります。

・測定終了。                                         → 正解者が1人以下になったら測定は終了です。                         なぜ正解者が1人いるのに終了するのかは後述します。

・両極端を除外する。                                     → 6人の内の両極端「=”最も嗅覚の鋭い人”と逆に”最も鈍い人”」の測定結果を除外して臭気の強   さを求めます。上記の”測定終了”で「なぜ正解者が1名いるのに測定を終了するのか?」と疑問   に感じたことでしょう。なぜならば、正解者が1名ならばその人は「”最も嗅覚の鋭い人”」なの   で「その人の測定結果は除外」されますので、それ以上実験を続けても無意味だからです。   

・ 個人差の除外と誤差の縮小(正確さを確保する為に)。                    → 上で述べたように臭気測定の正確性を損なう恐れのある3つの要素について対策しています。    ・「男女差 → 男女均等に」                                ・「年齢差 → 年齢層を均等に」                              ・「嗅覚の鋭さ(又は鈍さ) → 両極端を除外」                       この様に対策して正確さを確保しています。 

・臭気指数の計算。                                      → 6人の内の両極端を除いた真ん中の4人の測定結果から臭気指数を計算します。         → 最後(最も希釈倍率の高く臭いが薄い)の正解=臭いを感じる、と不正解=臭いを感じない、   の中間値が臭いを感じない数値とみなし、4人の閾値を計算して平均値を算出します。      → この平均値が「測定結果=対象臭気の臭気指数」となります。      

臭気指数測定の注意点等。

・費用を抑える為に・・・。                                  → 臭気指数測定は精度が高く有効かつ確実な測定方法ですが、あえて欠点を上げるならば測定費   用が高価!な事が挙げられます。もし失敗して測定のやり直しになると費用負担が大きくなりま   すのでお試し感覚での利用は費用面からお勧めできません。計画的に実行しましょう。

臭気測定の注意点。

 他の業務と同様に臭気測定も費用・時間・労力を費やします。もし何らかの問題があり失敗すると費やした時間と労力が無駄になりますので、臭気測定の成功と確実なデータ収集の為に臭気測定及び臭気サンプル採取時の注意点をいくつか記載してご説明いたします。

 *主に「臭気指数測定」のお話になりますが、その他の測定法にも共通する所が多いです。

・計画的に実行する。                                     → どの測定方法であろうとも少なからぬ費用と時間を費やしますし、時間的・予算的な都合で簡   単にやり直しが出来ない事もあります。ですから、測定の目的・測定内容・測定方法・測定する   サンプル数・等々を事前に確認してから実行しましょう。

・臭気サンプルの採取時間を確認する。                             → 1日の内でも設備の稼働状況により臭気の強さが変動します。最も強い臭気が問題となります   ので特に理由が無い限りは臭気が最も強くなる時間帯にサンプルを採取します。臭気の発生と停   止≒設備稼働状況を事前に確認しましょう。

・器具の取り扱い。                                      → 器具の点検及び取り扱い方法を確認し、確実に理解した上で実行しましょう。

・サンプル採取と送付。                                    → 臭気サンプルを採取したら出来る限り早く、可能ならば当日中に分析機関に持ち込む。郵送で   も翌日の朝一番、遅くとも午前中に到着するように手配しましょう。 

・早急なサンプル測定が肝心。                                 → 臭気サンプル採取後に時間が経過すると、臭気成分が何らかの変化を起こして臭いの強さが変   わる事がありますので、採取の当日又は翌日中に測定する事が望ましいです。          → 悪い例を挙げると、週末の金曜日にサンプルを分析機関に届けるとその日に測定できない事も   あります。土日が休みなら翌週月曜日以降の測定になります。このように採取から測定までに長   い時間が経過すると臭気成分が変化して測定データの信頼性の悪影響が出る事もあります。

・事前に測定を依頼する。                                   → 臭気指数測定には前述の様に6人の試験官が必要です。事前の連絡なしにいきなり臭気サンプ   ルを採取・送付して測定を依頼しても試験官が6人集まらない=測定できない! という事もあり   えます。測定機関にサンプル採取予定日と到着予定日を連絡・相談して決定の後に、サンプルを   採取&送付しましょう。

・サンプル採取を”依頼”する。                                 → 分析機関によりますが、臭気サンプルの出張採取も請け負う所があります。サンプル採取器具   の取り扱い方がよくわからない、そもそも臭気採取道具が無い、そのような時には臭気採取を依   頼する事が確実です。

・測定結果が出るまでの時間。                                 → 臭気サンプルの到着・測定から測定結果が出るまで早くて1週間(まず速報という形で連絡が   来ます)、正式な”測定証明書”が発行されてお手元に届くまでには更に2~3週間かかります。

・測定機関が混雑する時期を避けましょう。                           → 年度末が近づくと測定依頼が増加します。2月~3月は特に依頼が集中するそうです。混雑時に   はサンプル送付から測定証明書の発行までに2ヶ月以上かかる事が珍しくありません。      → 最も極端な例を挙げると、過去にダイオキシンの健康被害が問題になった時には各方面から測   定依頼が殺到! 測定結果が出るのは速くて半年後! という事もありました。  

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