　　　　セラミックスによる経費節約例。
　　　　　　　　　「概説」

　「セラミックス触媒は超寿命！」、「セラミックス脱臭装置で経費節約！」、セラミックス触媒を使用した脱臭装置でランニングコスト及びトータルコストが節約できる！という事を当社のHPでは繰り返しご説明してきました。

　「それは解ったが、実際にどれだけ節約できるの？　具体的にいくら節約できるか知りたい！」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

　結論を先に申し上げますと、単純に「セラミックス脱臭方式なら他の脱臭方式と比べて一律に○○%カット」、と言うような事は断言できません。最大の理由としては、セラミックスの寿命が不明と言う事です。

　「寿命が不明？自社の製品なのにそんないい加減な説明をするのか？」と思われるかもしれませんが当社のセラミックス脱臭製品は無交換で10年以上使用する事が珍しくありませんし、20年以上使用している例もあります。寿命が非常に長いので、「セラミックスを交換する→セラミックスの寿命と交換サイクルの確認→総費用の確定と費用対効果の最終的な評価」、これらが出来るようになるまでに非常に長時間かかる（長い時には20年以上！）という事です。

　原則的に「セラミックスが長持ちするほどお得」と言えます。導入から2～3年後には他の脱臭装置と比較しても元が取れる事が多いです。それ以後は節約効果が発生！使うほどに節約効果が増大！となります。

　単純な比較が出来ないもう1つの理由としては、セラミックス脱臭装置の設備内容は、「脱臭処理の対象となる排気の成分や稼働時間等々の諸条件」、「処理後の目標値・規制値」、により計算・設計内容は変化します。また、使用に伴うセラミックスの汚染度により寿命が左右されます。

　当社では実際の使用条件に最適な設計をする「オーダーメイド方式」を採用しています。案件毎に設備内容と御見積が変化しますので、単純に、風量が同じだから、臭気成分が同じだから、臭気濃度が同じだから、と言う様な理由で他の設備と比較する事は出来ません。

　と言う理由により費用対効果・節約効果を事前に”正確に”予測して計算する事は難しいですが、案件毎にセラミックス脱臭方式と他の脱臭方式の見積を比較して、イニシャル事巣、ランニングコストから、トータルコストが計算できるので、〇年無交換で使用すれば元が取れる、◎年無交換で使用すればいくら節約できる（推定）、と言う事は”概算”可能です。

　脱臭対策を考えている方の参考になりますように、過去の導入実績（現在も使用中）から一例を挙げて費用節約効果を計算してご提示いたします。

　比較対象となる脱臭方式にも多種有りますが、脱臭と言うと”活性炭による吸着処理”が最も有名かつ一般的でしょう。当社のセラミックスも活性炭と比較される事が多いので、「セラミックス触媒脱臭方式」と「活性炭脱臭方式との比較」をしたいと思います。

　実際の導入例、

　　業種：工場内の塗装工程より排出される塗装排気中の有機溶剤（VOC）除去。

　　対象臭気：有機溶剤（VOC＝トルエン＆キシレン）。

　　処理風量：約25,000m3／時。

　　稼働時間：8時間／日（土、日、祝祭日は休業、年間稼働日：約240日）

　この事例では「導入以来17年無交換で使用中」です、その節約効果を”概算”してご説明します。

　*注）、「”概算”であり細かい数字は出せません」、「”一部推定”により計算しています」。

　ユーザーが実際に支出した経費、活性炭を使用した場合の経費の”詳細”については確認不能なので、ユーザーの申告を基礎として推定で”概算”します。市場の価格を基礎として推定しているので”当たらずとも遠からず”、多少の誤差は有っても概ね正しい言う結果になっているものと考えています。ゴルフで言うとホールインワンではないがニアピンと言う所でしょうか。

　この例の様に大規模な設備になるほどにセラミックス脱臭方式における費用の節約効果がはっきりと出ます。おそらく皆様の予想を超えた金額で驚かれる事でしょう。