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事例26. 過ぎたるは及ばざるが如し。
某企業の排気対策。6年分割でセラミックスを購入する予定が・・・。
↓ 2024/04/03 NEW! ↓
事例27. メーカーの説明が間違っている!?
某製品の説明会における販売代理店社長の発言。
近日公開予定。
事例28. 寸法が違います。
製品の寸法が違いました。
事例29. オリエンテーリング?
某再開発地域内の移動。まるで迷路の様に複雑な経路。
事例30. これで何回目?
某企業からのお問い合わせ。
しまった、やりすぎてしまった! という事態はたまにある事? ですが、当社の代理店でもそのような例がありました。
某企業の臭気対策での出来事です。関西地方の某工場における排気脱臭対策の件で当社の代理店経由でお問い合わせがあり、セラミックス脱臭装置を納入する事となりました。
セラミックスは一括導入ではなく6年かけての分割購入となりました。諸々の事情で使用するセラミックスは6年分割での購入となりました。6年後には当初の予定通りの量を購入・充填使用して予定の脱臭能力を発揮する計画でした。当初はセラミックス量≒脱臭能力が不足しますが何もしないよりは良いでしょうし、予算には勝てません。
出来る範囲(予算の範囲)で最善の対策をしたと言えるでしょうし、もし脱臭能力の不足で法規制問題や近隣環境問題(苦情)が発生したら特別に予算を組んでもらい早急にセラミックスを追加する事で脱臭能力を向上可能! ですから問題はありません。
予算の問題か? それとも税金対策か? 客先の詳しい事情は存じませんがこのような方法で納入する事となりました。
そして、第1年目は設備本体を設置&セラミックスを1/6だけ充填しました。翌年以降はセラミックスを1/6ずつ追加購入して徐々に増量=脱臭能力強化となる予定でした。
2年目になり販売代理店の専務から連絡がありました。
専務:「例の件ですが、困ったことになりました。」
当社:「何があったのですか?」
専務:「セラミックスが利き過ぎた! 追加購入が取り消された!」、「大量購入を前提とした特価で
販売したのに・・・」
当社:一方的なキャンセルならばキャンセル料を請求してはどうか?
専務:そんな契約は無いから請求できない。
当社:どんな契約だったのですか?
専務:毎年注文するという内容でキャンセル料とかは契約にないです。何と言うか、いわゆる一つの紳
士協定というやつですか。
当社:・・・。
こういうことが起こらないために契約書に違約時のペナルティを記載するのですが・・・。今となっては後の祭りです。
「セラミックスが効きすぎた!?」という主張でしたが、必要量のたったの1/6で十分な脱臭能力があるとは考えられないので別の理由があるのでしょう。予算が削減された、事業や生産を見直す、担当者が交代した、等々の理由が考えられます。
いつも通りに名前は伏せますが当社の ”元” 販売代理店の社長のお話です。
この代理店は当社のセラミックス脱臭製品だけではなく某海外企業の製品の輸入・販売も手掛けていました。ある所で製品の説明会が有り、その製品の製造元企業の社長が来日し、代理店の社長と共に製品について詳しく説明をする事になったそうです。その席上でのお話です。
代理店社長:当社が取り扱い・販売している〇〇国の△△社から輸入したこの製品はオゾン(O3)を使用
しない脱臭製品です。本日はメーカーの社長も来日していますので引き続いて社長からも
ご説明頂きます。
海外社長 :私がこの脱臭装置のメーカーの社長です。当社が製造している製品〇〇はオゾンを使用し
た製品です。
代理店社長:いいえ、この製品はオゾンを使用していません。
海外社長 :当社の製品はオゾンを使用しています。
代理店社長:海外社長の説明が間違っています! オゾンは使用していません!!
この様なやり取りがあったそうです。自社が取り扱う、そして紹介しようとする製品については一通り内容を把握しておくべきでしょう。このような明らかな矛盾については納得できるまで双方で話し合い確認すべきでしょう。
話を聞いていた人たちも混乱した事でしょう。どちらの主張が正しいのか? 内容が矛盾するからには両者の主張が共に正しいということはない? どちらか一方の説明が間違っている? どちらを信じるべきか? という事になりますので、製品や会社、そして説明している個人に対する信頼性の低下が避けられないのでは?と思うのですが・・・。私は該当製品についての詳細を知りませんので真相は藪の中です。
余談ですが、某所でこの製品を使用したら健康被害が発生して救急車が出動する騒ぎになったとか?
オゾンには殺菌効果が有り、浄水場での殺菌処理、空気の殺菌・清浄化、あるいは「脱臭・消臭」等々・・・、と様々な目的に使用されていますが、「オゾンは濃度が上昇すると人体に有害!」という性質もあります。「安全と健康の為にオゾン濃度が上昇しないような対策(換気等)を実施する必要がある」のですが、この騒ぎは換気不十分によるオゾン濃度上昇のせいと考えられます。
そのような内容の話をこのオゾン脱臭装置を販売した会社の社長から聞きました。代理店の社長は「販売店の使い方が悪い!」と責任転嫁したそうですが・・・。代理店の社長が「オゾンは使用していない!」と説明したのですから、「オゾンは使用していない=存在しない=存在しないはずのオゾン対策は当然不要である! 考える必要すらない!」となります。製品の説明書に何と記載されていたかにもよりますが販売店だけを責める事が出来ないでしょう。代理店社長の2枚舌が招いた事態・人災であると考えるのが妥当でしょう。