脱臭実験で使用する実験機のご案内と脱臭実験の様子を写真付きでご紹介します。

移動式脱臭実験機と使用例。

お客様から最初にお問い合わせを頂きましたら、その後にチェックシートの記入等による詳細情報のご提供をお願いしています。それからご提供情報に則り脱臭に必要なセラミックス量の計算、脱臭設備の設計、御見積の作成、を行いご提案致します。しかし、排気中の臭気成分によってはこれらの計算に必要なデータを得る為に脱臭実験&測定の実施が必要になる事もあります。

脱臭実験には移動可能で小型の「移動式実験機」を使用します。当社が使用している移動式脱臭実験機、「一体型」及び「分割・組立型」の特長と現場での使用例をご紹介いたします。

移動式脱臭実験機の特長。

  • 2
    実験機は車で搬入。
     車輪付き、現場まで押して移動。(一体型)。
     現場でパーツを組み立てて使用。(分割・組立型)。
  • 3
    ブロワー(送風機)付属、インバーターで風量調整可能(一体型)。
  • 4
    実験の対象となる臭気最適なセラミックスを選択して使用。
    特定成分に効果の高い”特殊加工品”もあります。
  • 5
    セラミックス量は調整可能。予算等の条件に応じて最初は少なめに使用して後ほど追加する事も可能。
  • 6
    セラミックスは新品を使用、中古品は使用せず!
  • 7
    実験で使用したセラミックスは本採用時の脱臭設備に転用可能!
    使い捨てではないので無駄になりません!

”一体型”脱臭実験機。

脱臭実験に必要な機材一式「チャンバー(セラミックス収納容器)、接続部品、ブロワー、制御盤(ブロワーの風量を調節する機器)」、をまとめて一体化した実験機です。

  • 本体はステンレス製なので臭気成分による腐食や高温排気による溶解が発生しない。実験機の腐食や溶解により臭気成分が発生して測定結果を狂わせる事が無く確実な実験が可能!
  • 車からの積み下ろしにはクレーンまたはフォークリフトを使用。
  • 車輪付きなので実験現場までの移動経路が舗装されていれば人力で押して移動可能。(移動不可能ならば車載状態で実験、または組み立て式実験機を使用)
  • 必要な電源は200V。1つの電源で制御盤とブロワーの電力を賄います。
  • インバーター制御なので、ブロワーの出力調整=実験風量調整が容易に可能。

一体型脱臭実験機の写真と寸法図。

脱臭実験機、外観写真。
一体型脱臭実験機、寸法図面。

一体型脱臭実験機使用例・01

日本を代表する企業の一つであり誰もがご存知の、本田技研工業株式会社様(HONDA自動車)の静岡県浜松工場(航空自衛隊浜松基地の北東に隣接)で実施した脱臭実験の様子です。

脱臭実験機を現場に搬入する。
実験機に充填したセラミックス。
臭気は左から右へ順に通過します。風下に行くほどセラミックスの粒が小さくなります。

自動車・オートバイの部品製造工程で発生する「オイルミスト」&「臭気」の除去対策として実験を行いました。臭気測定で良好な結果を確認してセラミックス脱臭装置を採用・導入していただきました。その後に別系統でも導入していただき、現在は2系統でセラミックス脱臭装置が稼働しています。今後の製造ライン増設に伴う追加導入の予定もあるそうです。

本採用された脱臭設備は下記リンク先、設備導入実例「セラクリーンUFOシリーズ」取付実例の07「自動車工場、臭気対策」及び09「自動車工場、臭気対策(増設)」でご紹介していますのでご覧下さい。

一体型脱臭実験機使用例・02

静岡県浜松市の工業団地内、テイボー株式会社様(マジックペンなどのペン先を製造しています、なんと世界トップシェア!)で行った脱臭実験の様子です。

実験機とセラミックス(充填前)
大小数種類のセラミックスを使用します。
セラミックス充填後。
この後脱臭実験を行います。

こちらもセラミックス脱臭システムを導入していただき、2017年1月で納入から満10年経過、その後も使用を継続しています。導入実例にも掲載していますので下記のリンク先へ進みご覧下さい。

一体型脱臭実験機使用例・その他

当社では現在までに多数の脱臭実験を行ってきました。現場により「排出口の近辺まで実験機の移動が出来ない」、「屋上に排出口があるが実験機を屋上に持ち込めない」、「そもそも屋上がなく実験機を屋根の上に移動・設置することも不可能」、等々の事例が少なからず存在しました。

排出口から実験機までの距離がある場合でも、「延長ダクト」を使用して排気の一部を実験機まで誘引する事で問題なく脱臭実験が可能となります。

屋上から排気を誘引した事例。

某印刷工場における脱臭実験の事例です。屋上は機械が隙間なく設置されているので脱臭実験機の置き場がなく、屋上への通路や扉が狭くて通り抜けや持ち込みが不可能! そのような時には延長ダクトで別の場所まで排気を誘引すれば問題なく脱臭実験が可能です。

雨除けを兼ねて脱臭装置を軒下に設置する。
排出口は屋上にあり、延長ダクトを使用して設置場所まで排気を誘引する。
屋上排出口。
延長ダクトを20m使用。排出口から実験機までダクトで繋げて付属のブロワーで排気の一部を吸引。
同じ会社の別箇所での脱臭実験。
実験機は電気(200V)を使用するので雨除けに幌を展開する。
屋上から排気を誘引した事例、その2。

こちらも某印刷工場での脱臭実験です。屋上にある排出口から実験機までダクトで排気を誘引します。

工場の屋上に排出口が並ぶ。ダクトを取り付けて排気を下へ誘引する。
屋根上の排出口から延長したダクトを地上の脱臭装置に接続、排気をブロワーで吸引する。
脱臭装置出口で脱臭処理後の臭気を採取。臭気の測定は第3者(測定機関)に依頼する。
遠隔地からの排気誘引。

実験機設置場所から約50m離れた排出口からの誘引・脱臭実験です。上下方向だけでなく水平方向にも距離がありますが、この程度の距離ならば排気の誘因と脱臭実験は可能です。

白黒写真なので多少わかりにくいかもしれませんがご覧下さい。

建屋の中心に聳え立つ排出口にダクトを取付。
2つ並んだ排気塔の左側の上部排出口にダクトを取り付けて(黄色楕円内)左下へ誘引する。
建屋を超えてダクトを延長する。
通路の奥に脱臭実験機を設置。
実験機に内蔵したセラミックス。排気は左から右へ順次通過する。
入口側は粒の大きいものを、出口側は粒の小さいものを使用します。
写真右上が排出口、排出口から左下へダクトが伸びる(黄色の楕円内)。
写真左下の通路奥(緑色の楕円内)に脱臭装置を設置。その間をダクトで接続する。
車載状態での脱臭実験。

普通乗用車が現場まで進入できるならば、実験機を車載したままでの脱臭実験も可能です。実験機の積み下ろしの手間が省けます。

神奈川県厚木市内某小学校の給食調理排水・下水処理設備の悪臭対策で実験した様子をご紹介します。

浄化槽・下水処理設備より発生する”硫黄系臭気の脱臭対策”が実験の目的。
車が進入できたので実験機を車載した状態のまま現場に移動する。
(実験機は移動中の転倒・転落防止の為にワイヤーロープで固定しています。)
脱臭実験機全体、正面より撮影。
この写真の実験機は3m弱の高さがあり車載状態では更に高くなるので移動に不便な事もありました。現在では改修して高さを抑えています。(このページの上部にある寸法図などをご覧下さい)
ダクトとブロワーを接続して脱臭実験開始!

脱臭実験は良好な結果を収めてその後に本採用となりました。

導入実例でもご紹介しています、詳しくは下のリンク先をご覧下さい。


”分割・組立型”脱臭実験機。

ページ上部では「”一体型”脱臭実験機」をご紹介しましたが、「現場(実験機設置場所)までの道路が舗装されていないので実験機は通行できない」、「通路が狭い、扉が小さいので実験機が通過できない」という現場もあるでしょう。

 心配は無用です! 狭隘な場所でも機器搬入&脱臭実験が可能となるように小型軽量化及び機器の分割を可能とした「”分割・組立型”脱臭実験機」を用意しています。

  • 本体は軽量な塩ビ製。臭気成分による腐食や高温排気による溶解で臭気が発生し測定結果を狂わせる可能性も”条件次第ではありえます”、従って、正確なデータを確保する為に事前にチェックシート等で排気を確認し、問題なし!と判断したら組み立て型実験機を使用します。
  • 小型軽量なので積み下ろしと持ち運びは人力で楽々! 組み立ても簡単!
  • 実験現場までの移動経路が狭いなどの理由で大きな機材が搬入できなくても、分割式実験機ならば搬入可能、現場で実験機を組み立てて実験可能!(人間が通過できる隙間があれば実験機も搬入可能です
  • ブロワー用に100V(又は200V、実験内容によりブロワーを選択します)の電源が必要です。
  • 本体の太さを変えたり長さを変える事によりセラミックス使用量を調節可能。(基本は200mmφ×1m×4本)
  • 排気の成分・濃度に応じて使用するセラミックス種類を変更可能、特殊加工品もあり。

”分割・組立型”脱臭実験機、使用例・01

山形県長井市にある日本ケミコン株式会社様の子会社「ケミコン山形株式会社」様、における脱臭実験の様子をご紹介します。

”分割・組立型”脱臭実験機、現地での組み立て作業完了後。
「200mmφ×1m」×4本連結、約80kgのセラミックスを使用。
実験機下部。
工事現場で使用するバリケードでチャンバー(セラミックス収納容器)を固定。
実験機上部。
パーツを取り付けて連結。

現場での実験と測定の結果「良好な成績=優れた脱臭効果」を確認。その後も脱臭実験を継続して耐久試験を行い「セラミックスの自己再生能力=長寿命性能も確認しました!

実験終了後に本採用となりました。導入した脱臭装置は以下のリンク先からご覧ください。

”分割・組立型”脱臭実験機、使用例・02

岐阜県にある某堆肥製造工場の臭気対策として実験を行いました。事前の聞き取り調査で臭気はあまり強くないとの情報をご提供いただきました。脱臭実験機の長さは通常ならば4mですが、臭気が弱いならセラミックスは少なくとも良いと判断し、通常の半分の1m×2本=2mとして実験費用を節約!

事前に稼働条件や測定データ等々の情報をご提供いただければ、最適な実験装置とセラミックス種類&量を計算してご提案・実行できます。最適な設備を使用すれば必要以上にセラミックスを使用して予算が増大することもありませんし、実験費用の節約にもつながりますので、企業秘密等に該当しない範囲内で可能な限りのデータをご提供下さる事が成功への近道です。必要時には”秘密保持契約”も締結いたします、過去に実例あり。)

建物の外に実験機を組み立てる。
分解・組立式ならば搬入・組立は容易! 1m×2本で実験を行う。
セラミックスを充填する。
左にはアンモニア用の特殊加工品(黒)も充填する。
充填したセラミックス一覧。
大小各種、通常品(白)4種とアンモニア用特殊加工品(黒)2種、全6種類を使用。

”分割・組立型”脱臭実験機、使用例・03

これまでご紹介してきた脱臭実験機よりもさらに小型の脱臭実験機です。セラミックスの充填使用量が少ないので低濃度臭気向けの”簡易的な”脱臭実験に使用します。

小型実験機全体。高さは約1mで送風機を内蔵しています。
本体は塩ビ製で分割可能、写真は内部にセラミックスを充填した状態です。
実験機上部に小型ファンを内蔵(100V)

”分割・組立型”脱臭実験機、使用例・04

実験室内での小規模な実験には小型の実験機や機材を使用します。油煙+臭気の除去を目的とした”パイブロック+UFOシリーズの実験例”をご紹介します。

工場の一角にある実験室に工場で使用している実機を持ち込み、工場と同様の稼働条件で実際に発生する(=処理対象となる)排気を再現して、セラミックスで脱臭実験を行いました。

前部パイブロックチャンバー。パイブロック3段を充填する。
主に油煙(オイルミスト)を除去する。
パイブロック×3個、実験使用後。
内部が薄く色づいて汚れている(新品は真っ白)。油は分解できますがヤニ・タール成分は分解できないのでセラミックスの表面に付着して残る。(パイ・ブロックは円筒形の内部に排気を通します)
パイブロック(左)の後にUFO-MIX(右の塩ビ管)を接続して臭気を脱臭する。
パイブロックが主に油を処理して、UFO-MIXは主に臭気を除去する。
排気吸引口にフィルターを設置。(実験前)
セラミックスの汚染と能力低下の原因となるヤニ成分を除去する。
排気吸引口にフィルターを設置。(実験後)
ヤニ成分による汚染あり、フィルター後部のパイブロックでも汚染が確認されたので、現状のフィルターは性能不足、フィルターの改善(2~3枚重ねる、目の細かいフィルターを使用する)が必要。
パイブロック前部にもフィルターを使用する。薄く茶色に染まる≒僅かながら汚染あり。
  左:実験後                   右:実験前

実験の結果として、「臭気は弱い」、「ヤニによる汚染がある」事を確認した。セラミックスの寿命と性能を維持する為にヤニ除去対策 ”=フィルターの設置と除去能力強化!”が重要であると判断した。

もしも「ヤニ成分は存在しない」と仮定し、実験を省略してセラミックスを本採用・大量導入していたら、ヤニの付着により性能低下・寿命の短縮は必至! 頻繁な清掃と汚染されたセラミックスの交換がランニングコストの増大を招いた事は明白です。事前に脱臭実験を実施する目的は「脱臭効果の確認」のみならず「問題点の炙り出し」も兼ねています。未知の問題点が明らかになれば対処改善する事で本採用時の予期せぬトラブル発生を未然に防止出来ます!

脱臭実験についてのご相談。

脱臭実験には事前の詳細調査が必須となります。解釈を変えると前調査の段階ですでに実験の準備が始まっているとも言えます。脱臭実験に先立って、排気の詳細(臭気成分、濃度、温度、湿度、等々)、現地の状況(排気口からの距離、実験機の搬入、電源の確保、雨対策、等々)、必要な機材、セラミックスの種類、測定方法、等々について調査してから実験の設備と内容を決定しご提案いたします。

充分な事前調査による周到な準備で実験の成功率アップ! 調査が不十分では成功率が低下します。

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